■「調整会議に提案」

　伊東市は、２０２０年の東京五輪・パラリンピックの自転車競技会場となる伊豆市大野の伊豆ベロドロームへのアクセスについて、ＪＲ伊東線宇佐美駅の活用を関係各所に求めていく。市議会６月定例会で、小野達也市長が中島弘道氏の質問に答えた。

　競技会場への観戦者の輸送について、東京都の組織委員会と県担当課、県警などでつくる輸送連絡調整会議は４月の第２回会議で、ＪＲ伊東駅を起点としてシャトルバスを運行する案を示している。小野市長は「競技会場の最寄り駅となる宇佐美駅を併せて利用することで、利便性がさらに向上する。調整会議に提案していきたい」と述べた。

　同市では現在、行政経営課が窓口となり、県や組織委員会との連絡調整を図り、国内外から来訪する観戦客の輸送について協議を進めている。小野市長は今後について「観光事業者や交通事業者と連携を図り、具体的な組織体制作りを含めて対応を検討していく」と述べた。