メガソーラー着工 条例違反、市指導も事業者応じず―伊東・八幡野

伊東版 2018年08月11日

計画に反対する住民らの前で重機を使った整地作業を進める工事関係者=八幡野
計画に反対する住民らの前で重機を使った整地作業を進める工事関係者=八幡野

 伊東市八幡野地区に大型太陽光発電施設(メガソーラー)の建設を計画する東京の事業者が13日、計画地内で整地や竹の伐採などの作業を行った。市は工事に着手したと判断し、メガソーラー規制条例に違反するとして行政指導した。

 事業者は午後2時すぎから30分ほど作業した。作業開始前に市都市計画課の担当者が、条例に基づく手続きをせずに着工することは条例に抵触するとして、着手しないよう申し渡した。事業者側は「条例と宅造法(宅地等造成規制法)とは別。工事を進めていく」と述べ、市の指導に応じなかった。

 同課によると工事の現地責任者は、宅造法の許可に「6カ月以内に工事に着手しないと許可を取り消すことがある」などの条件があったことから、期限内の着工を決めたと説明したという。市は事業者に文書で指導し、回答を待って今後の対応を検討する。指導に従わない場合、勧告や国への報告などを行う。

 現場周辺では、計画に反対する地元住民ら20人が非難の声を挙げた。住民団体の関係者は「条例に違反しているにもかかわらず工事を始めた業者には怒りを感じる。こんな暴挙は許せない。既成事実をつくってなし崩し的に進める姿勢は絶対に認めない」と声を荒らげた。

 ■小野市長「条例の無視、遺憾」

 小野達也市長は「条例を無視した行為は遺憾。許しがたい。工事の中止を求めるとともに、県と協力して、厳しく指導していく」と述べた。

 【写説】計画に反対する住民らの前で重機を使った整地作業を進める工事関係者=八幡野

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