八幡野のメガソーラー 条例違反で事業者名公表―伊東市 - 伊豆新聞

八幡野のメガソーラー 条例違反で事業者名公表―伊東市

伊東版 2018年12月26日

 ■小野市長きょう経産相に報告 厳正な対応求める

 伊東市は25日、八幡野地区で進められている大規模太陽光発電施設(メガソーラー)事業について、事業者の伊豆メガソーラーパーク合同会社(伊東市八幡野、代表社員=朴聖龍・ハンファエナジージャパン職務執行者)が市の「美しい景観等太陽光発電設備設置事業との調和に関する条例」(規制条例)に違反しているとして、ホームページに住所と事業者名を公表した。小野達也市長は26日、経済産業省に出向き、事業者名公表の報告と国に電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(FIT法)に基づく認定取り消しも含めた厳正な対応を求める。

 市によると、事業者は8月10日、市の規制条例の手続きを経ずに樹木の伐採、土地の造成などによる区画形質の変更を行った。その後、3回にわたる事業の中止、災害防止を講じる指導に従わなかった。市は条例違反として、11月26日付の文書で12月6日までに必要な措置を講じ、事業を中止するよう勧告したが従わなかった。

 公表に当たり、市は条例の規定に基づき12月10日付の文書で公表を行う理由を事業者に通知し、同20日まで弁明の機会を与えた。事業者からは18日付で「市の指導、勧告は根拠がなく、氏名を公表すれば損害賠償を含めたあらゆる手段を取る」と文書で回答があったが、「指導も複数回行っているし、相いれない回答」のため公表に踏み切ったという。

 小野市長は「市の条例の持つ力は全て使い切った。国は事業の中止をしてほしい」と話した。

 公表について事業者は「何回も伊東市に協議するよう要望したが、全て却下されている。新条例に対しては条例違反と思っていないので、今後も粛々と工事を進めていく」とコメントした。

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