「来年はDCイベントに」 祐親まつり式典で小野市長―伊東

伊東版 2018年05月21日

伊東祐親公のパネルが飾られたステージで献花する関係者=松川藤の広場
伊東祐親公のパネルが飾られたステージで献花する関係者=松川藤の広場
着物や甲冑姿で練り歩く武者行列=東海館前
着物や甲冑姿で練り歩く武者行列=東海館前

 ■先人たたえ献花 俳句、短歌、川柳表彰も

 伊東市の祖・伊東祐親公をたたえる「第43回伊東祐親まつり」(NPO法人伊東市文化財史蹟保存会主催、市・伊東観光協会共催、伊豆新聞本社後援)の2日目の20日、松川藤の広場で式典などが行われたほか、武者行列が市街地を練り歩いた。

 式典には堀口武彦理事長をはじめとした保存会関係者、小野達也市長、稲葉良司・伊東観光協会長、稲葉明久・伊東温泉旅館ホテル協同組合理事長らが出席した。

 あいさつで堀口理事長は「祐親まつりは伊東を築いた先人の感謝祭。伊東祐親は知れば知るほどすごい人であり、伊東祐親を語らずして伊東の歴史は語れない」と評した。小野市長は「伊東祐親まつりを、来年のDC(デスティネーションキャンペーン)のイベントの一つとして活用させていただく」と話した。

 俳句、短歌、川柳の献句、献歌作品の表彰式の後、ステージ上に飾られた祐親公のパネルの前に出席者が献花して、祐親公をたたえた。餅まきも行われ、多くの人が競って投げられた餅に手を伸ばした。

 第43回伊東祐親まつりで献句・献歌された俳句、短歌、川柳は次の通り。

 【俳句】「薫風の奥野に偲ぶ河津掛け」島田千重子(松原)▽「霞立つ八重姫越えし伊豆古道」中村靖子(宇佐美)▽「忠臣を貫き入道落花舞う」田辺明子(吉田)▽「厳かに五月の夜の能舞台」鈴木智恵子(宇佐美)

 【短歌】「額づきて眼とづれば在りし日の松籟きこゆ祐親の御墓」広島弥栄(鎌田)▽「武士道の誠貫きみづからの刃に伏しし祐親あはれ」星野富子(八幡野)▽「頼朝を慕ふも悲恋に終りたる八重姫の塚に春の雨そそぐ」山本靖子(富戸)

 【川柳】「祐親の涙あふれる稚児が淵」田口啓子(富戸)▽「千鶴丸能舞う子等に重ね見て」後藤陽子(荻)▽「義を通す武士あわれ情を捨て」宗形正幸(大室高原)

 ■華やかに武者行列 八重姫役滝川さん「気持ち引き締まった」

 武者行列では、ミス八重姫コンテストでミスに選ばれた同市出身の会社員滝川智世さん(28)=東京都品川区=が八重姫役を務めた。まつり関係者が伊東祐親、源頼朝、河津三郎祐泰、曽我十郎・五郎らに扮(ふん)し、着物や甲冑(かっちゅう)姿で行列に加わった。

 JR伊東駅前を出発した行列は、仲丸通り、湯の花通り、東海館前を歩いて藤の広場に向かった。途中で口上を述べ、「エイエイオー」とときの声を上げた。華やかな武者行列は沿道の市民や観光客らの注目を集めた。

 滝川さんは「普段は着ることのない衣装を着て、気持ちが引き締まった。たくさんの人に声を掛けてもらい、楽しかった。伊東のPRに少しでも役立てたならうれしい」と話した。

 【写説】伊東祐親公のパネルが飾られたステージで献花する関係者=松川藤の広場

 【写説】着物や甲冑姿で練り歩く武者行列=東海館前

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