大型で非常に強い台風19号の接近に伴い、伊東市は11日午後、災害対策本部(本部長・小野達也市長)を立ち上げた。早速、第1回会議を開き、職員の配備態勢などを話し合い、静岡地方気象台から現在の台風の状況を聞いた。
小野市長はあいさつで、災害対策本部の設置について「被害を最小限に抑えることは対応いかんで可能ではないかと思う。万全の態勢で災害対応に当たるため早めに立ち上げた」と初動を重視したと説明。「全職員一丸となって災害対応に当たり、市民の生命、身体、財産を守っていく」と述べた。
同市は9月の台風15号で停電や断水、倒木など市内各所で大きな被害を受けた。今回は台風に備え、100台超の発電機を用意した他、池の鳴川水源に自家発電機を配備するなどの対応もしている。
静岡地方気象台によると、台風19号は12日夕から夜遅くにかけて県内に最接近する。雨は11日午前0時から13日午前0時までの総雨量が千ミリ以上、風は12日が陸上で30メートル(最大瞬間風速45メートル)、12日の波はうねりを伴って13メートルとし、早めの安全確保、急傾斜地や河川などに近づかない―などと呼び掛けた。
災害対策本部は市長、副市長、教育長、各部長、消防関係者で構成する。11日午後4時に避難準備・高齢者避難開始を発令し、避難所11カ所も開設した。職員は台風接近時には50人超の態勢で情報収集などに当たる。