伊東駅周辺整備など重点 伊東市19年度予算案 

伊東版 2019年02月13日

 ■一般会計 3.2%増の264億円

 伊東市は12日、2019年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比3・2%増(8億1千万円増)の264億2千万円。小野達也市長は「人口増加策、観光施策、地域経済の活性化策、スポーツ施策、伊東駅周辺再開発に関する事業、東京五輪・パラリンピック関係事業などに重点的に配分し、市民との対話と融和による『チャレンジで未来を拓(ひら)く予算』」と説明した。下水道事業などの7特別会計と病院事業、水道事業会計を合わせた総計は704億5453万円(前年度当初比5・7%増)に上る。【2面に主な新規事業】

 19年度の一般会計当初予算は、定年退職者増による人件費の増額など義務的経費の増加、JR伊東駅前観光トイレ整備事業をはじめとした政策的経費も増えることから前年度と比べ増額となった。

 チャレンジで未来を拓くため、伊東駅前のバス乗降場を整備する「東京五輪・パラリンピック関係事業」に1045万1千円、ごみを所定の集積所まで持ち出すことが困難な人を支援し、声掛けにより安否確認もする「ふれあい収集事業」に656万2千円、市民運動場に人工芝や周回遊歩道を整備するための実施設計や測量・地質調査を行う「市民運動場整備実施設計等業務委託事業」に4千万円を計上した。

 出産・育児支援として、産後うつ、新生児への虐待予防などを図るため、産後間もない産婦の健康診査を1回から2回に拡充する「産婦健康診査事業」に315万円、市内宿泊施設の設備や温泉を活用して産婦の心身の回復・育児サポートする「いで湯型デイサービス事業」に73万1千円を盛り込んだ。

 子育て支援で子育てに関する情報を掲載したガイドブックを作成する「子育て応援ガイドブック等作成事業」に373万8千円、宇佐美、八幡野、荻、富士見に加え、伊東で新たに一次預かりを行う「市立幼稚園一次預かり事業」に2734万6千円、教育環境の整備充実では「南中夜間照明設備設置事業」に2500万円を組み入れた。

 移住定住の促進に向け、希望者に市内各所を案内する現地ナビゲート事業を実施する「移住定住促進事業」に1494万1千円、「JR伊東駅前観光トイレ整備事業」に5千万円、伊東駅舎の一部改修に伴いインフォメーションエリアに観光案内所を整備する「JR伊東駅舎内観光案内所整備事業」に1300万円を付けた。伊東の玄関口にふさわしい駅周辺地区の再整備を推進するための調査業務「伊東駅前A地区再整備推進事業」に600万円、IZUBI最後の審査会・展覧会を開催する「全国絵画公募展IZUBIファイナル開催事業」に700万円を計上した。

 ■図書館・文化ホール 予算計上見送り

 伊東市は2019年度一般会計当初予算案に、図書館・文化ホール建設基本構想策定の経費計上を見送った。当初は18年度中に建設候補地と形態を決定し、19年度に基本構想を策定する予定だった。若山克副市長が12日、19年度当初予算案発表の席で説明した。

 若山副市長によると、県立高校の再編が具体化しているものの再編場所の結論が出ていない、小中学校の統廃合が検討されている−などが見送った理由。19年度も検討会による検討を継続してもらい、より慎重に選定作業に取り組んでもらう、と説明した。

 市民による第3回検討会では7日、候補地と形態を意見集約して市長に報告することを、来年度に先延ばすことを確認している。

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