ワーケーション、伊東皮切りに実験 ビッグローブがマッチングサイト開設

2021.03.19

 インターネットプロバイダー(接続業者)大手のビッグローブは17日、温泉地と企業をワーケーションで結ぶマッチングサイト「ONSEN WORK」をオープンすると発表した。伊東市を皮切りに実証実験をスタートさせる。都内で開かれた記者会見に小野達也市長が出席し、「企業ニーズに合わせたワーケーションメニューを提供していきたい」とPRした。

記者会見で伊東市のワーケーションに関する取り組みをPRした小野市長=都内
記者会見で伊東市のワーケーションに関する取り組みをPRした小野市長=都内

 サイトは温泉地の宿泊施設の通信環境や客室スタイル、会議室の有無など情報を一元化し、企業側がリモートワークの形態に応じて最適な施設を比較できるようにした。周辺のワークスペースやアクティビティ情報なども掲載する。実証実験は7月まで行い、企業に無料でワーケーションを体験してもらい各種データを集めるほか、宿泊施設の通信環境整備もサポートする。
 同市は誘客多角化を図る観光庁の事業に採択されていて、1月から同社と連携してワーケーションを呼び込むための環境整備に取り組んできた。小野市長は、同日からは温泉観光・文化施設「東海館」の2部屋をワークスペースとして貸し出すことを発表した上で、「コロナ禍の2020年は宿泊客数が過去最低となった。働き方の見直しが進む中、ワーケーションで新規客を開拓し、モデル地域になれるよう挑戦していく」と強調した。
 (伊東支局・山本一真)

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