伊豆東海岸に「ドローン」拠点 静岡県、4市町、民間団体誘致へ

2021.03.26

 静岡県と伊豆東海岸4市町(伊東、東伊豆、河津、下田)は2021年度から、一般社団法人「日本ドローンコンソーシアム」などと連携し無人航空機「ドローン」の研修や研究・開発を誘致する取り組みを開始する。伊豆東海岸を操縦者育成や新技術検証のための飛行フィールドとすることで地域活性化を図る。25日は伊東市で連携協定の締結式を開いた。

締結式に合わせて披露された産業用ドローンのデモ飛行=伊東市
締結式に合わせて披露された産業用ドローンのデモ飛行=伊東市

 交流人口の拡大へ県、伊豆急行、東急が昨年から進める「地方創生サイクル」静岡モデルを具体化させる取り組みの第1弾。山間部や海岸、住宅地など環境が多様な同地域を、飛行禁止エリアが多い首都圏に代わる技術開発拠点にする。
 初年度は民間企業9社も含めて「ドローン・ロボティクス活用推進協議会」を立ち上げ、①社会インフラ点検・メンテナンス②危機管理③地域創生-の3分野を推進する。ドローン操縦の研修会や防災業務、観光イベントなどを通じ約1600人の来訪を見込む。
 日本ドローンコンソーシアムの野波健蔵代表理事は「伊豆東海岸の地形を考えるとドローンによる物流の産業化や、老朽化するインフラ整備への活用が考えられる」と意欲を述べた。土屋優行県特別補佐官は「新サービスを創出し、ロボティクスの最先端地域にしていきたい」とあいさつした。締結式では、橋りょう点検などに使用する産業用ドローンのデモ飛行も披露した。
 (伊東支局・山本一真)

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