伊豆半島への興味 —伊豆新聞「伊豆路」より転載—
  • 伊豆半島への興味

    国は「観光先進国」への新たな国づくりに向けて、「明日の日本を支える観光ビジョン」を策定、2020年、訪日外国人旅行者(インバウンド)数4千万人を目標に掲げ、外国人旅行者がストレスなく快適に観光を満喫できる環境整備を進めています。
    そのような中、私たちが暮らす伊豆半島の各自治体で構成された組織である「一般社団法人美しい伊豆創造センター」によるトップセールスとして、首長5人がタイを訪問しました。
    羽田空港からの行きも帰りも飛行機は満席。日本政府観光局のデータによると、タイへ訪問する日本人客154万人(177年)に対し、タイからのインバウンドは113万人(18年)。これら多くの人々の往来による経済成長に伴って首都バンコクは活気に満ちています。
    第24回タイ国際旅行フェアに静岡県全体と伊豆半島のブースを出展し、現地での誘客宣伝やPRを盛大に行った他、タイ国内の旅行エージェント各社でプレゼンテーションも行いました。とても驚いたことに、面会した管理職のほとんどが女性で、キャリアを重ねて責任ある立場に就いています。「ほほ笑みの国」と表現される国だけあって親日的で伊豆半島への興味は非常に高く、大室山や河津桜、富士山などに関する質問が多く出されました。
    地方創生が進む中で日本中が観光客の誘致に力を注ぎ、インバウンドにも期待をかけています。私たち伊豆半島ジオパークは、昨年、世界ジオパークに認定されましたが、本当の意味で団結し、魅力的なジオサイトをもっと積極的に発信することで伊豆半島として未来に向けてサスティナブル(持続可能)な発展が期待できると感じています。
    雇用の創出や女性の活躍できる地域を目指し、官民一体となって、さらなる可能性が高まることを願っています。